金融機関の資本増強
大手金融機関のサブプライムローン絡みの損失拡大が連日のように報道されていますが、その損失拡大に対応するために、合わせて資本増強の発表もされています。
あまりにも巨額の損失を出すと金融機関としては資本が足りないことには、お金の貸し借りもできなくなるので、増資するなどして資本増強しないと信用不安が深刻化してしまします。
信用不安が拡大すると、為替や株式は下落していき、評価損が更に広がり、売りが売りを呼ぶという悪い状況にもなりまかねません。先日のドル円の暴落みたいなパニック的な状況にもなったのは記憶に新しいことでしょう。
昨日は、UBSが損失拡大とともに資本増強策を発表したことで、信用不安懸念が後退して、ドル円は大きく上昇しました。久しぶりに102円台までドル高が進みました。対円では、どの通貨も大きく上昇しました。
今後もこの流れが続くかは、予断を許さないでしょう。週末にはアメリカの雇用統計の発表があるように、結果次第ではまた大きく反落する可能性もあります。
今のアメリカの金融機関の状況は、日本のバブル崩壊後の金融機関の破綻が相次いだときよりも酷い状況にある可能性もあります。そうだとすると、最終的には公的資金注入という手段しか残されていないのかもしれません。さもなくば、ずるずると景気後退リセッションに入るかもしれません。
今月には金融機関の1-3月期の決算も発表となるので、その結果次第では、公的資金注入も現実味を帯びてくるかもしれません。そうなると、本格的な為替相場の反転も期待できるのではないでしょうか。